小学生高学年〜中高生まで乗り続けられるモデルをピックアップ
タイトル通りです。シュラインなどの子供向けスポーツバイクではない選択肢について色々と調べたので共有したいと思います。
No1 GIANT Liv
ベストセラーと呼び声の高いGIANTのESCAPEシリーズの中でも、小柄な人向けに作られているのがLivです。
結論から言うと私が購入したのはこちらです。(ただし2020年モデル)
特筆すべきはフレームサイズです。ジオメトリを見てみましょう。
345(XXS)サイズのシートチューブ長は345mmです。大人向けのクロスバイクでここまで低いサイズのものはもうありません。
更にトップチューブ長も500mmと短い!まだ腕の短い子供にとってはここが長いと前傾姿勢が強くなってしまい、ハンドル操作が難しくなります。
「サドルに座れて足はつくけど、ハンドルが遠いな・・」という感じですね。Livであれば身長130cmの子供でも問題ありませんでした。
重量も10.4kgとクロスバイクとしては十分に軽量と言えるでしょう。
使用されているコンポーネントは2020年モデルにおいてはクランクとブレーキ以外はシマノが採用されています。2022年モデルではマイクロシフト製のものが使われているようです。
小学生が乗れるスポーツバイクでリア8速というのは貴重ですね。
MARIN DONKY JR 700
アメリカのメーカーMARINのラインナップで唯一今回のコンセプトに合う自転車です。”JR”と名のつく通りラインナップとしてはジュニアサイクルのカテゴリです。
しかしながらコンポーネントを見てみるとタイヤは700C、フロントクランクセットはシマノのターニーグレード、なによりデザインには子供っぽさが全くありません。
DONKY JRは大きくなっても乗り続けられるというコンセプトで作られているので、大人でも十分に使える自転車に仕上がっています。
シートポスト長はLivよりもさらに短い330mmです。これならば小学生でも十分に乗れるでしょう。
トップチューブはLivよりも少し長いです。
ここでLivのジオメトリと比較してみます。(値が小さい方を色付けしています)
Liv(XXS) | DONKY JR 700 | |
シートチューブ(mm) | 350 | 330 |
シートアングル(°) | 75 | 73.5 |
トップチューブ(mm) | 500 | 515.4 |
ヘッドチューブ(mm) | 105 | 120 |
ヘッドアングル(°) | 70.5 | 72.5 |
ホイールベース(mm) | 987.1 | 997.2 |
リアセンター(mm) | 425 | 432 |
BBドロップ(mm) | 70 | 65 |
スタック(mm) | 522 | 542 |
リーチ(mm) | 360 | 369.2 |
シートチューブはDONKY JR 700のほうが低いですが、トップチューブ長を始め殆どの項目でLivの小さいという結果になりました。
トップチューブが短くヘッドチューブも短いLivはDONKY JR 700よりもコンパクトです。
画像を重ねてみるとこういう感じです。
LivはBBの位置も低いです。
DONKY JR 700はおそらく中学生〜大学生まで男女問わず乗れるサイズ感、Livはあくまでも女性のサイズ感に合わせているという感じがします。
DONKY JR 700はクランクセットがシマノ純正のターニーを採用しているのが評価できますが、一方でリアスプロケットは7段です。
Livの8段と比べると見劣りはしてしまいます。
ベストバイはLiv!買うなら早めに!
今回のターゲットに対してはLivの選択が一番ベストと言えるでしょう。
子供向け自転車に5万強を出すのは勇気がいりますが、大きくなっても乗れると考えればそれほど高いものでもありません。室内保管で大事に使えばリセールバリューも期待できます。
さて懸念点が1点。これはLivに限らずですが2022年現在、コロナ禍と円安、世界的な流通ストップによる部品の高等であらゆるものが値上がりしています。
自転車はモロに影響を受けています。
たとえばこのLivですが2020年モデルは55,000円前後ですが、2022年モデルでは75,000円代に跳ね上がっています。
各店舗の在庫が掃け次第値上げに踏み切るものと思われます。したがって2022年に自転車を買う人は、なるべく早めに在庫に狙いを済ませておきましょう。